足のアロメトリー

身長のアロメトリー*

生まれたばかりの赤ちゃんは、頭がいちばん大きく約4頭身です。それが成長にともなって、6歳で6頭身、12歳で7頭身、成人では8頭身(筆者調べ:日本人女子の頭身は6.9から7.1と言われている)と成長によって頭身が変化していきます。実は足の部分もただサイズが大きくなるだけではなく、プロポーションが変わっていくのです。
*アロメトリー= 動物の相対成長に基づく生物体全体と部分,部分と部分の非比例的成長を示す事実


足の長さのアロメトリー

子どもの足は、つま先からゆびの付け根までがおおよそ足長の3分の1で、成人の足と比べるとゆびが長い割合となります。

 

足の幅のアロメトリー

また、生後から2歳くらいまでは、つま先側にうちわ型に開いたような足型ですが、3歳くらいからだんだんに足長に対して、足幅が細い割合になります。 

足長と足囲は、比較的早い年齢で成長が止まります。女子で13歳頃、男子では14歳頃で、身長の成長が止まる年齢よりも早い年齢で成人とほぼ同じプロポーションとなることがうかがえます。子どもの小さい足と成人の大きな足ではプロポーションが違い、大きい足は、絶対的に小さい足よりも足囲が大きいですが、相対的には細身です。
 
このように、足のアロメトリーとは、サイズの変化にともなってプロポーションが変わることをいいます。靴を選ぶ時にも、サイズだけではなく成長によるプロポーションの変化を考えて選びましょう。